免許更新に行ってきました。
この5年で1度だけ、一時停止違反をしていたので、ブルーの講習1時間コース。
免許取得、国際免許申請、そして毎度の更新と何度も来ている運転免許試験場は、まるで時が止まったかのように変わっていませんでした。
1時間半くらいかな。
そう思いながら入場。最初の「登録カード」なる暗証番号設定に始まり、受付、更新料の支払い、視力検査、判定、写真撮影と順調にメニューをこなしていきます。
平日だったのでスムーズに進み、全部で20分くらい。
いいペースだぞ。
本日のメインイベントである「講習」の受付で指定されたのは5番の部屋。長い廊下を進んで突きあたり左側にある講習室に入ります。
「あ、これは待ち時間が長いやつ・・・」
30人くらいの部屋に数人が着席している様子を見て直感し、少し暗い気持ちになりました。
なぜなら免許更新の講習は満員になるまで始まらないと知っていたからです。前から3列目の一番右端の席について、前のホワイトボードを見ると予感が的中。
開始時刻 11:30
手元のスマホには10:50と表示されている。
つまり待ち時間40分。。
ここまでがスムーズだったこともあってゲンナリです。
だいたいこの講習って「交通事故の現状説明」と「いつもあまり変わらないビデオ」を観るだけなんだから、個々に動画視聴でいいじゃねえか!って怒りすら湧いてきます。
が、免許更新という目的を果たすためには、ここを通らないわけにはいかない。
仕方なくこのやるせない気持ちをツイートしたりして、気持ちを落ち着けながら待ちました。
そしてほぼ定刻にスタート。
講師が話し始めますが、まるで時間稼ぎであるかのような冗長な話しぶりと時代錯誤な感覚に、また怒りがふつふつとよみがえってきます。
たとえばスマホ使用禁止の注意喚起のときに「みなさんの会社では会議中にスマホを自由に使えたりする人はおられますか?」と言って手をあげさせたりする。
いやいやいやいや、
今どきOKな会社もあるでしょう。
僕もダメってことはないですし。
調べものしながらとか全然あるし。
でも挙手した人はゼロ。
みなさん優秀。
講師はご満悦。
「そうですよね。そんなことしたら大変だし、場合によってはコレにひびくかもしれませんよね!」
手元は親指と人差し指で輪っかを作って「お金」を暗示させるジェスチャー。
んがぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
もうイライラして仕方がない。
よっぽど手を挙げてしゃべくり倒してやろうかと思いましたよ。
お利口だからしませんでしたけど。
あとはいちいち何かを言うたびに「みなさんは違うと思いますが」「みなさんも一度は身に覚えがあると思いますが」みたいな枕がついて、それも耳触りで仕方がない。
そしてわかりきってる話にも過剰にうなずく目の前のおばちゃんが気になってしょうがない。
ぐぬぬぬぬぬっ…
そんな感じで10分で済む話を30分されてる間、本当に誰か動画視聴システムを作ってくんねえかなー、いっそのこと自分で作ったらいいのか?視聴のチェックは簡単なテストを導入するとか?結構大きなシステム案件でメイクマネー?その場合の営業先はどこだ?湾岸所の青島って刑事か?みたいな妄想にふけっておりました。
「ではビデオを観ていただきます!」
はい来ましたー。
いつものやつー。
しかも22分って意外と長いー。
まあこれが終わればあとは免許をもらって帰るだけだと自分に言い聞かせて、おとなしく観ていたのですが。
リ、リアル・・・
序盤こそいつもの感じだったんですけど、途中の事例紹介からドライブレコーダーの実際の映像がバンバン流れ始めたのです。
あぁ・・・
いッ!
うぅぅぅ・・・
えぇーーーッ!
おぉぉぉ・・・
と心の中で衝撃のあいうえおがリフレインされまくり。さすがに身が引き締まりました。
「自分の運転を振り返る機会」
講師の最初の言葉が思い出されます。
ふと気がつくと、講師が順番に受講済みのハンコを押してまわっています。
自分の番に来た時、講師はハンコを押しながら小声で言いました。
「ご苦労様でした」
前に進んでいく背中を見て「ああ、この人にも家族がいて、真面目にお仕事されているんだよな。もうすぐ定年かな。自分が受け持った人たちが事故を起こさないようにと願いを込めながら、毎日このハンコを押しているのかな…」なんてことを思ったら、ちょっと涙が出そうになってきました。
おっちゃん、荒ぶってごめん。俺、無事故無違反を目指して頑張るよ!
そう決意して、講習を終えたのでした。
さあ、あとは免許を受け取るだけ!
講習の間に免許ができあがっているシステムなので待ち時間なし!素敵!!
免許証を無事ゲット・・・人相悪ッ!
あごが少し上がってて、ちょっと眉間にシワ寄っちゃってるじゃん。
イキッてるじゃん。
はぁ〜、この顔で5年間過ごすのか。。
次の更新のときにはもう少しマシな顔に写るよう、地道に徳を積みたいと思います。
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