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幸せの黄色い妄想術の本 浅生鴨『だから僕は、ググらない。』

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どうも、ろぎおです。

 

 

黄色は、幸せのサインと相場が決まっています。

 

本屋さんで黄色い本は、目立ちます。

 

で、目立っていたので、読んでみました。

 

 

こちらです。

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『だから僕は、ググらない。』 浅生鴨

 

 

筆者は元NHKの中の人。

 

Twitter公式アカウントを担当して、そのつぶやきの内容が「公式なのにユルすぎる!」と話題になったんだとか。

 

Wikipediaによると、引退時のフォロワーが60万人ですって、すごッ。

 

退職後は、小説やエッセイなどの執筆活動をされており、大手出版社含め、すでに何冊も著作がある方です。

 

 

 

でも、まずツッコミたくなるのはここですよね。

 

 

 

 

「浅生鴨」というお名前。

 

 

「あ、そうかも!」という口癖のダジャレを、ペンネームにしてしまうような人です。

 

 

くだらない。でも、きらいじゃないです。

 

 

いや、むしろ、スキ。

 

 

自分の頭で考える

 

本書は大きな分類でいうと、発想法・アイデアの本です、と“はじめに”に書いてあります。

 

 

え?そういう本なら、読んだことあるけど。。。

 

 

と、ちょっぴり残念に思った方、ものすごい魔法のような妄想術を期待した方には、最初に断っておきます。

 

妄想術そのものは、わりとオーソドックスなものが多いです。

 

 

筆者も言っています。

 

僕のやり方を書いているだけですよ、と。

 

「どうすれば」を知りたければ、体系的に整理された類書や講座に通った方が、手っ取り早いですよ、と。

 

 

では、なぜ、この本があるのか?

 

 

筆者は、お手軽で便利で役に立つ「発想法」を信じていないと言います。

 

そういう象徴として使われているキーワードが「ググる」です。

 

タイトルの「ググる」とは、検索エンジン“グーグル”で検索することを動詞化した言葉。

 

 

ググれば、一瞬で答えがわかる

 

 

この便利さに、多くの人はわからないことがあると、すぐにググります。

 

でも、それでいいの?ってことです。

 

筆者はググるの限界を「妄想」というキーワードで軽やかに超えてみせます。

 

 

妄想で手に入るイメージは、検索では見つけられない

 

 

筆者も検索をしないわけではありません。

むしろ、人一倍、検索をする。

でも、その前にやっていること。

 

 

妄想=自分の頭で考える

 

 

その重要性を学べるのが、本書。

 

妄想するにあたっての、筆者の「心構え」と「やり方」が書かれています。

 

とりあえず書く

 

発想法・アイデアの本なので、

 

「自分の頭で考えること」

「具体的なやり方」

 

に発見や学びをおぼえる人が多いと思います。

 

 

筆者の具体例がいろいろと出てくるのですがね。

 

それはそれはハンパないのですよ。

 

 

ここまでやるのか!とか

なんじゃこりゃ!とか

くすくすくすくす!とか

うわっはっはっは!とか

お、おぉぉぉ…とか

 

 

なりますから。

 

 

自分もこんな風に妄想してみたい!

ってならないわけがないのです。

 

 

 

ただですね、

僕がこの本で一番感じたのは別なことでした。

 

 

それは「手を動かす」ことの大切さ。

 

具体的には「書く」ということです。

 

 

本書には「自分の頭で考える」というフレーズが何度も出てきますが、これは当たり前と言えば当たり前の話。

 

だって、発想法の本ですからね。

 

でも、「考える」「妄想する」というワードと同じくらい、この「書く」という言葉が、ものすごくカギを握っていると思ったのです。

 

 

まずは書いてみる

ただ書き始める

適当に書いてみる

書き出してみる

どんどん書く

 

 

筆者はこう語ります。

 

 

アイデアとは具体なのだ。

アイデアとはアウトプットだと言い換えてもいい。

 

アウトプットをしない限り、それはまだ何ものでもない。

 

まだ何も形になっていない段階から、どんどん頭の外へ出すように心がけている

 

 

妄想と言うと、あれこれと頭の中でこねくりまわすイメージを浮かべる人が多いのではないでしょうか。

 

 

もちろん、それはそれで当たっています。

でも、アイデアにするには、具体にしなければいけない。

 

 

そのためには、頭の外へ出すことが大事です。

 

 

そのために、書く。

 

 

もしくは別な方法で出してもいい。

本書でも妄想術の一つとして、「声に出す」ことが書かれています。

 

 

とにかく、出してみるのです。

 

 

そうすると、思いもよらない妄想に膨らんでいき

ググるでは得られないものが、得られます。

 

 

そして、妄想で得られるものは、無限大。

 

 

本書には具体例がたくさん出てきます。

 

ものすごく書いているんだろうなということが、よくわかります。

 

実際には、この何百倍も書かれているのだと思います。

 

 

こんな章立てがあります。

 

 

・落書きを癖にする

 

・ひたすらメモをとる

 

 

日常のなかでも、何か思いついたら書き留める。

それを目の前にして、また書きながら考える。

 

 

泥臭いやり方ですが、正攻法です。

 

 

そうすることでしかたどり着けないことがある。

 

裏を返せば

 

それをしさえすれば、誰でもたどり着ける。

 

 

そうか、自分でもできるかもしれない。

 

 

何度も出てくる「書く」という言葉から、僕は勇気をもらった気がしました。

 

 

ググらない方が面白い

本書の帯にはこう書いてあります。

 

 

 

くだらないこと、考えていますか?

 

 

人って、どんな時にググるのでしょう。

 

ひとつに、とても現実的に、今、知りたいことを調べるために検索をします。

 

で、知りたいことにジャストミートする答えを探します。

 

 

もしくは、何かを考えなければいけないときに、そのとっかかりとして、ググるという人もいます。

 

これに対して、筆者はいいます。

 

 

検索を始める前に、自分の頭であれこれ妄想して、アイデアの手触りを掴みたいのだ

 

自分なりの仮説やアイデアの種を見つけてから、検索を始める

 

 

つまり、順序が逆じゃないか、と。

 

 

 

たしかに「くだらないこと」はググりませんよね。

 

ググっても出てこないから。

 

 

でも、くだらないことを発想したい。

 

そう、くだらないことを発送したい。

 

 

人を幸せにするようなくだらないことを、お届けしたいなぁと。

 

 

そうでしょ?

 

 

そうしたら、まずは自分の頭で考えるしかないのです。

 

 

本書タイトルのまくらは

 

 

面白い!を生み出す妄想術

 

 

です。

 

 

「面白い文章ってどうやったら書けますか?」

 

 

その答えは、ググっても出てきません。

 

本書に書いてあるやり方で、自分の頭で考えて、たくさん書いてみることで、見つけていくしかない。

 

 

本書のカバーは帯をはずすと、こうなってます。

 

 

 

どうですか、この広い余白。

 

 

 

帯に書かれているのは調べると出てくること。

本の紹介や広告でみかける宣伝文句。

だれかが紡ぎ出したメッセージ。

 

 

でも、その下には、真っ白なスペースが用意されています。

 

 

ここに、あなたのアイデアの種をならべて、考える。

 

ちょっとワクワクしませんか。

 

 

で、その中から、いくつかの種を選んで、ググったことなども使いながら、くだらないを強くしていけばいいのです。

 

 

え?

 

アイデアの種がどこにあるかって?

 

それはあなたの中に必ずあります。

 

だいじょうぶです。

 

 

本書があれば、ちゃんと見つかりますんで。

 

 

 

 

 

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