ろぎおについて

写経の効能

とくとく日記
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ぼくは外資系のラグジュアリーブランド企業に勤めている。

 

今日は秋冬コレクションのオンライン研修だった。社内のラーニングサイトで事前に学習し、その内容のアウトプットを練習するのが目的である。

 

コレクションのプログラムを視聴しはじめて、これは書き出した方がいいなと思い、今シーズンのデザインテーマやインスピレーションと約30ルックの説明をすべて文字起こしした。

 

その数、およそ2万文字。

 

当日。

参加者は12名。

 

講師がいろいろと質問を投げかけ、参加者が応えるセッション。

数人のグループを作り、お客様へのスタイリング提案を練るセッション。

 

オンラインで実施されるので、当たり前だが商品の実物は手元にない。スライドを見ながら、言葉でルックを表現していく。

 

商品に具現化されているデザインのエッセンスや、それを身につけることで得られるメリットをどういう言葉で表現すればいいのか。

 

答えはすべて資料に書かれているのだが、参加者はなかなかうまく言葉が出てこなくて苦戦していた。

 

ところが、ぼくは意外とすらすらと言葉が出た。どうしてだろうか?と思い返してみると、おそらく写経をしたからだった。

 

講師によると、本国から発信される資料に使われる言葉はすべて、クリエイティブディレクター(以下、わかりやすくデザイナーと表現する)のチェックを受けているのだそうだ。

 

つまり、資料に使われている言葉は、デザイナーの言葉であり、もっともコレクションを表現するのに適している言葉である。

 

もちろん、参加者たちも学習をしていなかったわけではない。ただ、ほとんどの人がやっていたのは、キーワードを書き抜いて、説明を少しメモをするというやり方だ。

 

一方、ぼくはといえば、ずいぶんと非効率なやり方を選択した。説明をそっくりそのまま、キーボードに打ちこんでいく。およそ2万文字を夜な夜なタイピングし続ける。はっきりいって苦行にも近いやり方だったが、そうすることでデザイナーの言葉は、ぼくの体に叩き込まれしっかり定着していた。

 

ちなみに全体に対して発言をしたのは、2時間のトレーニングの中でわずか10分ほど。そのわずか10分のために、膨大な労力と時間を割いたが、見返りは思っていたよりも大きかったと実感した。

 

文章がうまくなりたければ、好きな文章を写経するといい

 

これは、よくいわれる文章上達の方法の一つだ。

 

もし、文章をどんなふうに書いたらいいのかよくわからないとか、こんな風に書けたらいいなというお手本があるのであれば、騙されたと思って写経をやってみるといい。

 

わりとすぐに効果を実感できるはずだ。

 

■今日のとくとく

写経の効果をあらためて実感したこと

 

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