ろぎおについて

吉本隆明

とくとく日記
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2020年7月、たまにしか見ないテレビをつけたら、NHKの「100分de名著」という番組で、吉本隆明の『共同幻想論』をとりあげていました。

 

吉本隆明は、昭和を代表する思想家の一人で、知の巨人とよく喩えられる人物です。上記の他に『言語にとって美とはなにか』『心的現象論序説』という名著があり、コロナ禍を前にして国家や心といったことを捉え直す必要が叫ばれる中で、ふたたび評価が高まっています。

 

僕はそれらの「必読書」を読んだことはないのですが、15年くらい前に糸井重里が聞き手となって吉本隆明の考えを記録した『悪人正機』という本を読み、彼の物言いに影響を受けました。それ以来、何度も引っ越しなどで本の処分を繰り返してきましたが、この本はずっと手元に置いてある一冊だったりします。

 

そんな吉本隆明の代表作とも言える著作を取り上げた番組だったので、少し長かったのですが、結局全部観てしまったのでした。

 

それから約2ヶ月後の昨日、ある本が復刊されたというツイートを見かけました。

 

「あ、また吉本隆明…」

 

書籍名は

 

『ひきこもれ』

 

なかなか刺激の強い毒っ気のあるタイトルですが、今年に入ってから孤独というものを肯定的に捉えてあれこれやってきた身としては、先日からの吉本隆明続きということもあって、ぜひとも読んでみたい気がしました。

 

そこで仕事の昼休みに本屋で購入し、帰りの電車で読了と、一気に読んでしまいました。

 

本書の要点は

 

一人でこもって過ごす時間こそが「価値」を生む

 

ということ。まさに、孤独を全肯定する内容でした。そして、その孤独と付き合うために肝心な心構えや注意点が、吉本隆明の嘘のない言葉でつづられていて、これまた大変いい影響を受けたのでした。

 

冒頭には斉藤孝による解説文があり、吉本隆明の本にしては平易で読みやすい文章が、さらに理解しやすくなっています。また、斎藤孝いわく、小学校三年生、四年生でもおそらく2時間くらいで読めると言っています。

 

おすすめです。よろしければ、ぜひ。

 

■今日のとくとく

『ひきこもれ』《新装版》を購入したこと

 

 

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