ポストを開けたら大きめの封筒が届いていました。
会社の封筒…何か頼んでたっけ?
そう思いながら開けてみたら、8月の初旬に受診した健康診断の結果でした。
あー、たしかに受けたね。忘れとったわ。
白い会社の封筒の中から、薄い水色の医療機関の封筒を取り出し、ダイニングテーブルの上に置いて、手を洗いに行きます。
洗面所から戻ってくると、奥さんが封筒を手にして言いました。
「私が先に見ていい?」
「別にいいけど。。」
緊張の面持ちで待つぼくを前にして、奥さんが封筒から健診結果の用紙を取り出し、ゆっくりと内容を確認します。
あらかじめ出るとわかっているのは、肺の異常と胆嚢ポリープの2つ。
肺は手術歴があり、その時に撮影したCTで判明している疾患が毎回出ます。これは、いつもと同じなら特に問題なし。
胆嚢ポリープは経過観察がここ2年出ているので、今回も出るはず。気がかりなのはポリープの大きさで、それ次第では精密検査や治療が必要になります。
年齢的には他に何が見つかってもおかしくありません。
健診結果にざっと目を通した奥さんが、ひとこと。
「安心して。問題なさそうよ」
ふぅー。
一気に緊張がゆるみます。
どれどれと自分でも確認。
ふむふむ、確かに細かい項目ごとに見ていくと、問題なさそうです。
と、思ったら、ドキッとする表記を見つけました。
「F:かかりつけの医師(主治医)による治療を継続してください」
え?
現状、治療とか何もしていないんですけど。。
その一文が書かれていたのは[総合診断]の項目のところでした。
ぼくも奥さんも[詳細]から見ていたので気付かなかったのです。
対象となっているのは、腹部超音波検査の項目。
つまり胆嚢ポリープに対する所見です。
これはどう判断したらいいのか、迷います。
経過観察の継続でいいのか?
治療の必要があるのか?
どっちなんだ、どっちなんだ。。
一瞬で不安がぼくを包みます。
「はい、今、電話して確認して」
こういうとき、女性というのは冷静です。
奥さんに促されて、受診した病院に電話して確認。
事情を説明して調べてもらい、10分ほどで折り返しの連絡がきました。
「今現在、どこのお医者さんにもかかられていないんですよね?」
「はい」
「どうやら前回の『経過観察』を、どこかの医療機関を受診した結果と技師が勘違いしていたようです。ポリープはサイズ的にも問題ありませんから、引き続き来年の健康診断で大丈夫です」
「そうなんですね。安心しました。ありがとうございました」
もぉー、ドキドキさせないでよ!
ちょっとした勘違いだって、こっちは心配するじゃない!
命に関わるんだからね!!(言い過ぎ)
…っと、乙女な自分が出てしまいました、失礼。
いやでもね、健康診断の結果で「異常」が出るのってドキドキするんですよ。
前々回は血液検査で要精密検査が出て、大きな病院に再検査に行きましてね。その時も最終的には「異常なし」だったんですけど、結果が出るまではいろいろな妄想が頭の中を駆け巡ってましたよ。
もうそれこそ最悪の事態まで考えましたから(おおげさ)。
マジでこういう心臓に悪いのは勘弁してもらいたいです。
ぼく、ノミの心臓なので。
一瞬で気持ちがダークサイドに落ちるので。
健康診断に関わるお仕事をされているみなさま。
どんな結果が出ても受け入れる心の準備はしておりますが、勘違いみたいなことはできるだけなきよう、ぜひともよろしくお願いします。
■今日のとくとく
健康診断の結果が問題なかったこと
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