ろぎおについて

グリコのおまけ

よもやまばなし
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娘と家の近所の神社まで散歩にでかけた。

 

入り口からお社(やしろ)まで100メートルくらいの、小さな神社だ。

 

お目当ては境内にあるブランコ。

 

公園のブランコは子どもたちにとても人気があるアトラクション。やりたいと思っても、できないことも多い。しかも、わが家の近くの公園のブランコは2つしかないので、さらに競争率が高い。

 

一方、神社のブランコはいつも空いている。4つあるので、いつ行ってもだいたいあいている。だから、娘はブランコがしたくなると、神社に行こうと言う。

 

神社までは歩いて1分の距離。手をつないで、ぷらぷらと道を行く。娘はブランコを見ると、手を振りほどいて走っていく。

 

お気に入りは右から2つめのやつだ。ブランコは少し前までぼくが娘の背中を押す遊具だったが、今では一人で上手にこげるようになった。そんなところに成長を感じながら、向かいにある詰め所の階段に座って、娘を眺めていた。

 

 

ふと、お社までまっすぐに伸びる石畳を見て、懐かしい遊びを思い出した。

 

 

「グリコのおまけ」という遊びだ。

 

 

じゃんけんをして、勝った方が出した手に合わせて、きまりごとのフレーズを叫びながら、ゴールを目指していくゲーム。1文字が一歩。

 

グー:グリコのおまけ

パー:パイナツプル

チョキ:チヨコレイト

 

グーだけ7文字で1文字多い。そう、グーにはおまけがついている。

 

 

ちなみにグリコというのはキャラメル菓子の名前で、江崎グリコという会社の看板商品である。カキに含まれている栄養素のグリコーゲンを含んでいることに由来していて、小さなおもちゃが「おまけ」に付いている。このおまけにはコレクターが存在しているほどである。

 

 

さっそく娘にルールを説明して、やってみる。最初はちょっとよくわからなくても、やっているうちに遊び方がわかってくる。子どもの遊びは、やりながら覚えるものだ。

 

 

「最初はグー、じゃんけんぽん!」

 

「ちーよーこれーいーと」

 

 

抜きつ抜かれつのデッドヒート、ではなく、娘に圧倒的な差をつけられて、父親としての面目丸つぶれのまま、ゲームは進んでいく。

 

少し距離が離れると、大きな声でじゃんけんをしなくてはいけないので、まわりの目が少し気になるのが、この遊びの愉快なところだ。

 

すこし前に娘と同じようにブランコを目当てにやって来た近所の子どもたちは、何をやってるの?という顔をして、不思議そうにぼくたちの勝負をチラチラと見ている。

 

娘は一足先にお社にタッチし、入り口までの折り返しで、こちらに向かって進んでくる。ぼくとすれ違う時の、にやりと笑う顔がなんともいやらしい。くそっ。

 

このまま負けるわけにはいかないと、後半は猛烈に追い上げるものの、あと一歩のところで娘におよばず。

 

やったー!と娘は大喜び。

 

はじめてだから花を持たせたと言いたいところだが、ぼくはこういう時に子ども相手でも手加減をしないことにしているので、本気でやって負けたのである。あー、くやしい!

 

もう一回、もう一回の無限ループにハマるのが目に見えていたので、1日1回というワケのわからないルールも付け加えた。娘の残念そうな顔に少し胸が痛んだが、ここを譲ると大変なことになるので、しばらくはこれでいくことにする。バレるのは、時間の問題だけれど。

 

 

ちなみにグリコってまだあるのかな?と思って調べてみたら、今でもちゃんと売っていた。もちろんおまけもついている。

 

どんな味か忘れてしまったので、次の休みにでも、娘と買いに行こう。

 

 

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