車のタイヤをディーラーや大手カー用品店で見積もったことあります?
た、高い・・・
こんな感じじゃありませんかね。
いざ、替えるとなると、結構な出費になるんですよねぇ。
そこでいろいろ調べてみると、アジアンタイヤという選択肢が見つかります。
今回、アジアンタイヤをネットで購入してみました。
で、取り付けは業者さんにお願いしました。
タイヤ交換が終わり、お会計が済んだところで、聞いてみました。
ろぎお:「ぶっちゃけ、アジアンタイヤってどうなんですかねー?ネガティブな話でも全然構わないんですけど」
K店長:「ほとんどネガティブな話しか出てきませんけど、いいですか?」
うほぉ、シビれるぅ~。
というわけで、本日は、10年以上に渡って持ち込みのタイヤ交換を受け付けているカーショップのK店長さんに聞いた話です。
包み隠さず、いきます。
僕たちプロは正直わからないんです
K店長が開口一番、言ったセリフです。
は?どういうこと?って感じですよね。
これはですね、アジアンタイヤを履いた車を運転したことがないということなんです。
まず、自分なら選びませんね、と。
うんうん、俺、今履かせてもらったよね、アジアンタイヤ。
いいね、いいね。
その感じ、最高よ。
遠慮なく本音トークを炸裂させてくれそうな予感で、ワクワクしながら話を続けてもらいました。
国産タイヤとアジアンタイヤの違い
僕は完全なるシロウトです。
専門的なことは、よくわかりません。
だから、細かいことは、ノーツッコミでお願いします。
まず、K店長が指摘したのは、タイヤの中に入っているワイヤーの密度です。
え?タイヤって中にワイヤーが入ってるの?
はい、僕はそんなことも知りませんからね。
ためしに家に帰ってからググってみたんですよ。
そうしたら、確かにワイヤーが入っている。
へぇ、なるほどー。
で、このワイヤーの密度が、国産タイヤとアジアンタイヤだと、かなり違うことがあるのだそうです。
国産タイヤはびっしりワイヤーが入っているのに、以前交換したアジアンタイヤでは、ほとんどワイヤーが入っていないものがあったそうです。
一概に全部とは言えないまでも、そういうものが多いのではないかと言ってました。
だから、いいタイヤって重いんですって。
他にも、ゴムやシートの素材などに技術の差は出ますよね、とも。
ただ、タイヤって、見た目はゴムの塊でしょと。
外見ではわからないですよと。
見えないところで差が出るなら、何を信頼するのかという話になってきますよねと。
おっしゃること、イチイチごもっともでございます。
バランスが取れないのが当たり前
タイヤ交換をすると、バランス調整というのをしてもらいます。
タイヤは丸いです。
正確には丸に近い多角形ですけど、まぁ、丸いです。
そのカタチが少しでも歪んでいると、きれいに転がりません。
きれいに転がらないと、左右のどちらかに曲がったり、振動が発生します。
だから、バランス調整をするのですが…。
K店長:「アジアンタイヤはバランスが崩れているのが普通ですし、とりきれないですね」
へ?そうなの?
K店長がシロウトにもわかりやすく説明してくれました。
まず、先ほど話した通り、ワイヤーがあまり入っていないものも多いアジアンタイヤ。
これを船で輸送してくるのですが、その時にかなりギチギチに詰め込んでくるんだそうです。
素材はゴムです。
ゆがみますよね。
もうね、すごいんですって、ゆがみが。
で、ゆがみを補正するために、バランスウェイトという「重り」をホイールに貼って、バランスを取ります。
このウェイトの数値がゆがみ具合になるわけですが、まぁまぁすごい数値が出るんだそうです。
K店長は「60グラムとか出ますからね」と仰るが、僕にはその数値がピンとこない。
じゃあ、国産タイヤはどうなのよ、っていうと、これはもう次元が違う精度らしいです。
K店長曰く、数値で「0」が出るものもありますよ、と。
「0」ってつまり、調整の必要ナシってことです。
これにはホイールとの相性やタイヤ交換の技術も関係しますが、純正ホイールで普通のタイヤ交換であれば、その差はほぼ関係ないレベルなんですって。
つまり、タイヤの差というわけです。
しかも、そのバランス調整は、機械で空転させてやっている時の話です。
実際に走り出せば、2トンの鉄の塊が上に乗っかって、すんごいスピードで走ったり止まったりを繰り返すわけです。
どうしたって、もっとゆがんでいきます。
そのゆがみ度合いも、国産タイヤとアジアンタイヤでは違ってくるんだそうです。
ちなみにK店長はレース場でおこなわれる耐久レースでドライバーをやったりしている、ガチの人です。
そういうのをたくさん見ていれば、アジアンタイヤを選ぼうという気がおきなくなるのも、無理はありません。
過去のトラブル例
さらに、アジアンタイヤを履いた僕を追い込むように、実際にあったトラブルの事例も教えてくれました。
…もはや、ドS店長にしか見えません。
ものすごく物腰柔らかく、笑顔がステキなんですけどね。
おいおい、なかなかすごいのをぶっ込んでくれるじゃねーか。
そういう店長、嫌いじゃないぜ。
だいぶ前の話…今ほどアジアンタイヤが品質的によくなかった頃の話です。
あるお客さんからの注文でアジアンタイヤを仲介し、タイヤ交換をしました。
そうしたら、交換して1週間で側面がきれいに裂けてしまったことがあったそうです。
プロが見れば、それがお客さんの過失かどうかは判断がつきますが、明らかにそういうことではない。
あり得ない、考えられない裂け方をしていたのだそうです。
つまり、タイヤ自体に問題があったということです。
それ以来、そのメーカーのものを取り扱うのはやめたそうです。
怖くてお客さんには勧められないと。
な、なるほどね。。
とはいえ、K店長も鬼じゃありません。
当時に比べればアジアンタイヤの品質も上がっているし、ほとんど問題なく乗っている方のほうが多いですから大丈夫だと思いますよ、というフォローもいただきました。
タイヤとブレーキが一番大事です
車でいちばん大事なのは、タイヤとブレーキです。
車、自転車、スキー、スノボ、スケートなどなど、これらに共通して大事なこと。
「進む」と「止まる」
これがキチッとできるかどうかなんです。
止まれないなら、スピード出しちゃダメです。
事故が起こります。
で、車です。
「止まる」のにブレーキが大事。これはわかりますよね。
じゃぁ、「進む」のには、エンジン?
それとも、エンジンの動力を伝えるトランスミッション?
いえいえ、違うんです。
エンジンやトランスミッションに異常があったら、そもそも動かないので、困るのは自分だけで済むんです。
でもね、地面と接して、動力を推進力にして「進む」べく地面を蹴っているのは、タイヤなんです。
しかも、タイヤは「止まる」にも関係します。
滑ったりしたら、止まれませんからね。
それこそ、命に関わる部分です。
タイヤにはお金をケチるな
K店長は自分でタイヤを選ぶ時は、これを肝に銘じているそうです。
ただね、そうは言っても、安くはないんですよ、国産タイヤは。
だから、お客さんの車の乗り方や車へのこだわりと予算を掛け合わせて、最適なタイヤをご提案していますと仰ってました。
アジアンタイヤを履き続ける人もいます
ここまで、K店長さんの酷評が続いてきて、すっかりアジアンタイヤを選ぶ気は無くなってますかね?
でも、僕、今日アジアンタイヤデビューしちゃいましたよ。
実際どうかというのは、もう少し乗ってみないとわかりませんけど、タイヤ交換して乗り出してみた感じは、まぁ、普通ですよ、普通。
K店長は言ってました。
基本的にほとんど街乗り、年に数回、高速使って遠出するくらいなら、全然問題ないと。
普通に乗っている人がほとんどだし、きちんとすり減らして、またアジアンタイヤに交換に来るお客さんもたくさんいますからと。
少しはフォローが入っているにしても、まぁ、そうだよなと。
僕は物販を仕事にしているので、K店長の話が、すごく腹に落ちました。
結局ね、それで十分かどうかっていうのは、使う人の使い方によるんです。
で、いいこと・悪いことは使ってみないとわからないんですよ。
ただ、たくさん事例を見ている側としたら、トラブルってよく覚えているので、どうしてもそれに対する話をしてしまいがちなんですけど、冷静に考えたらレアケースであることも多いのです。
ここまでにK店長がしてきた話も、そういうレアケースだけを聞くとびっくりしますが、世の中にこれだけアジアンタイヤが出回っている時点で、普通に乗れている人もたくさんいるはずなのです。
試しに乗ってみます
とりあえず、僕はアジアンタイヤを履いちゃいましたからね。
無事、乗り続けられることを祈りつつ、しばらく乗ってみます。
で、後日、またシロウトの感想を書くことにします。
ちなみに僕が購入したネットショップはオートウェイというサイトです。
タイヤ通販の中では大手のサイトで、品揃え豊富。
アジアンタイヤだけでなく、国産タイヤも取り扱っています。
持ち込みだと取付店を探さないといけませんが、オートウェイでは提携しているカーショップもサイト内で探せるので、大変便利でした。
コメント