ぼくが本を読むのが好きなことを知っている人から、たまに聞かれることがある。
どこを目指しているの?
本をよく読む人よりも、たまに本を読む、或いは普段あまり本を読まない人から聞かれることが多い。
答えは
よくわからない
である。
本は読みたいから読んでいるだけであって、特にこれといった目的があって読んでいるわけではない。
そういうこともあるけれど、圧倒的に多いのは、無目的に読んでいる方だ。
ただ、数日前に「こんなのがいいなあ」と思ったことがあって、それが目指しているところなのかもしれないと気付いた。
それは、本を読むのが中心にある生活。
イメージは、のんびりした古民家暮らし。
本を読んで、人と会って、美味しいご飯を食べて、おしゃべりして、たまに本に出てきたところなんかに旅に出て、その時々の思い出を書いて、また本を読んで、みたいな繰り返し。
家が違うだけで、今とあまり変わらない?
まあ、それはそうなんだけど、ずっと都会に住んでいるので、ここに「自然の中で」が加わる感じ。
その象徴がぼくの中では古民家なわけで。
と、そんな暮らしができたら、幸せだよなあと思った。
今日、秋川渓谷に家族で川遊びに行った。
秋川渓谷は、コロナ禍で県境を越えての移動がはばかられる中で、東京にもこんな自然があると、この夏はちょっとした話題にもなっていた。
わが家は去年から秋川での川遊びを始めて、今シーズンは2度目の来訪。
子どもたちと、浮き輪に乗って流れてみたり、大岩からダイブしたり、小魚を追いかけたり。
で、その合間に、川辺に椅子を置いて、読書をした。
これね、前からやってみたかったのです。
実際にやってみた感想。
うわあ、いいわぁ・・・
足が感じる川の冷たさと水の流れ。
ちびちびやってるノンアルコールビールの味。
木々の香り、川のせせらぎ。
五感をフルに使っている感じがする。
それでいて、何一つ読書を邪魔しない。
心地よい没入感。
今までいろいろなところで本を読んでみて、一番のお気に入りは「キャンプで焚火を前にして一杯やりながら」だったんですけど、それに匹敵するレベル。
こんなことがすぐにできる環境が身近にあったら、いいだろうな。
一つの章を読み終えたところで本を閉じ、ぼんやりと川辺をながめながら、ぼくは目指しているものの一つに、この光景を追加したのでした。
■今日のとくとく
川辺の読書を経験したこと
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