朝、保育園に娘を送っていった。
1歳くらいの男の子が、テラスの段差のところで登り降りを繰り返して遊んでいた。
よいしょっと登って、くるっと振り返って、ジャンプ!
きゃっきゃっ言いながら動いている様子が、微笑ましかった。
保育園を出て、家に帰る途中で、ふと考えた。
あの段差は彼にとってどのくらいの高さなのだろう。
ちょっと計算してみた。
段差は目視で15cmくらい。
男の子の身長は80cmに満たない。
てことは、ぼくにしてみたら35cmくらいの段差ってことになる。
高さ、意外とあるね。
だから、登ってジャンプをしてみたくなるんだ。
ぼくにとって15㎝の段差はほとんど意識しないものだけど、あの子にとって15㎝の段差は楽しい遊具なんだ。
ずいぶんと違う。
ついつい自分のものさしで何でも見がちだけど、子どものものさしを想像してみたら、まったく違うものが見えてくる。
これ、たとえば大人の会話でもおんなじだ。
自分のものさしだけで話をするのではなく、少しだけ相手のものさしを想像してみる。
そうすると、同じ事象を前にしても、全然違う見え方をすることはきっとある。
そういう考え方もあるね。
そういう感じ方もあるね。
そう思えたら、相手に優しくなれたり、気配りができるはずだ。
できるだけ段差が少ない、なめらかなコミュニケーションをするために、ものさしの違いを意識するのって大事だなと思った。
■今日のとくとく
ものさしの違いを意識できたこと
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