娘が口ずさんでいたのがきっかけだった。
「アルプスいちまんじゃく、こやぎのうーえーで♪」
いやいや、それ、小槍(こやり)ですから。
でも、そう思うのも無理はないよね。
こやりなんて、聞き覚えないもんね。
で、歌詞を訂正。
ついでに「アルプス一万尺の手遊びは知ってる?」と娘に聞いたら、「知らなーい」というので、昔とった何とやらで遊び方を教えた。
きゃっきゃっ言いながらふたりで遊んでいると、奥さんと息子も参戦してきて、ちょっとしたアルプス一万尺大会になった。
最初はうまくできなかった子どもたちも、だんだんと早くできるようになるとおもしろくなって、最後は狂ったように一万尺していた。
そのことを日記に書こうと思い、アイキャッチの写真をどうしようかと考えていたら、昔、槍ヶ岳に登ったことを思い出した。
写真を漁ってみると、ちゃんとフォルダを分けて整理してあった。
若いなあ。
そこに写っていたのは、結婚式をして1か月くらいしか経っていない、新婚ホヤホヤの二人である。
往路のバス車中泊を含めると3泊4日の旅程で行った槍ヶ岳登山。
上高地(かみこうち)から出発し、横尾を抜けて、槍沢ロッヂで一泊。
そこから山頂を目指してさらに登り、槍ヶ岳山荘へ。
あれが山頂の「槍」。
大きな荷物は山荘に置いて、ゆっくりとくつろぐ暇もなく、頂上へのアタック。
登頂。
あたりには雲が出てきていて、見晴らしがいいとは言えなかったが、登り切った達成感は格別だった。
ちなみに頂上から降りてきたら、ご覧の通り。
山の天気は変わりやすい。
滑り込みセーフ。
その後に山荘で飲んだビールは美味しかったなあ。
子どもたちと低い山には定期的に登っているが、そろそろ本格的な山に登ってもいい年齢になってきた。
家族での新しい登山にチャレンジしたくなった夜であった。
ちなみに小槍(こやり)というのは、本峰の左のちいさな岩峰のことで、アルプス一万尺は29番まであるそうである。
■今日のとくとく
アルプス一万尺で遊んだこと
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