ろぎおについて

Z世代のDさん

よもやまばなし
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NHKでストーリーズ「コロナvsZ世代」という番組を観ました。

 

Z世代とは、スマホと共に生まれ育った世代のこと。

番組に登場した3人の若者の中で「Dさん」という人に強烈に魅せられました。

 

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d_japanese

 

Dさんはインスタグラムで245万人のフォロワーがいる25歳のZ世代。

 

d_japanese というアカウントで活動し、インスタのコンサルティングを仕事にしています。

 

佐賀県出身で高校までテニスに没頭していましたが、怪我で挫折。落ち込んでいるところをお母さんが買い物に連れ出したそうです。そこで店員さんにはじめて洋服をコーディネートしてもらい、ファッションに目覚めます。アルバイトで貯めたお金で世界のコレクションを見に行ったりして見聞を広め、旅先で撮ったスナップをインスタにアップ。今では世界中の人と交流があり、約90か国語で発信をしています。

 

245万人もフォロワーがいれば、インスタグラムで商品紹介などをすれば手っ取り早くお金を稼げますが、Dさんはそういった広告収入を得ていません。あくまでユーザー中心の運営に特化し、コンサルティングを中心に活動をしています。

 

番組では、彼のコンサルティングの様子が紹介されていました。

モデル(女性)からの相談

モデルとしての自分がまだ定まっておらず、SNSを活用してモデルの仕事につなげていきたいという相談。

 

彼女がフォロワー数の目標を1万人と言った時に、Dさんは答えました。

 

1万人いっても世界は変わらないです。30万人くらいいかないとたぶん無理です。調べたらわかると思うんですけど、1万人いるモデルって、めっちゃいるんですよ。シロウトさんで、プロじゃなくて。で、ちょっとカワイイ子だと何万人っているの。さらにもうちょっとカワイイ子だと、もう10万人こえてるんですよ。で、そことじゃあどう差別化つけるのかみたいなところがすごい重要で」

 

相談者が掲げた目標をバッサリ斬り捨て、もっと先に見据えるべきものを簡潔に伝える。

 

245万人のフォロワーがいるからこその凄み。

説得力がハンパありません。

 

これで彼女の視野が広がったことは確実。

 

さらに彼は続けます。

 

研究してみてください。日本人でもいいし、外国人でもいいんですけど。自分が憧れを持ったアカウントを整理してみて、彼女たちがどういったものを発信してたりとか、どういう活動をしてきてこういう風なところまで伸びたのかとか。あとジャンルだったり。で、ここみんなやってないよねと思ったら、みんなやってないからやらないじゃなくて、『みんなやってないラッキー、私やっちゃおう』みたいな。焦る必要はないんですけど、準備は万端にした方が、伸びやすいんじゃないかと思います」

 

何かを成したい人にとって、研究するということは本当に大切です。

 

自分で調べ、自分の頭で考え、仮説を導き出す。

そして愚直に実行し、結果を出す。

 

王道中の王道。

 

誰かが言った攻略法を安易になぞるのではなく、自分で研究した結果を信じる方が、最終的には多くのものをつかめるという真理です。

 

メジャーリーガーとして活躍したイチロー選手も言っています。

 

「小さな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない」

 

いずれも圧倒的な結果を出してきた人が言うからこそ、説得力があるというものです。

飲食店経営者(男性)からの相談

男性:「Dさんが多国籍に翻訳しているのって、全部一気に翻訳してくれるアプリってあるんですか?」

 

Dさん:「ないです」

 

男性:「一個一個、翻訳機にかけてこう…(翻訳してるんですか?)」

 

Dさん:(うなずく)

 

男性:「努力っすね」

 

Dさん:(笑いながら)「努力…」

 

男性:「すごいなーと思ってて、一括翻訳してくれるのかなと思ってみてたんですけど。マネする人いるんじゃないですか?」

 

Dさん:「いや、続かないです、みんな。僕3日くらいかかるんですよ、1投稿」

 

男性:「んははっ…なるほど、だからニッチなんだ」

 

Dさん:(笑いながら)「だから誰もやろうとしないんですよね。こんな面倒くさいこと」

 

男性:「んふふっ」

 

 

男性が笑うのと、Dさんが笑うのには、大きな隔たりがあると感じます。

 

男性が笑うのは、想像をはるかに超えるものを前にした、恐れと諦めと嘲りから来る笑いではないでしょうか。

 

「マジか」

「んなアホな」

「すごすぎる」

「俺にはできない」

「そんなことやってられない」

 

そんな感情がない混ぜになってこぼれた笑みでしょう。

 

 

一方、Dさんが笑う理由は、真逆の感情です。

 

90か国語への翻訳を「普通」だと思ってやっています。

それを「努力」と言う人の滑稽さに笑えてくるのです。

 

非効率すぎますよね。

何やってんのって思いますよね。

そんなのできないと思いますよね。

 

 

だから、ぼくは負けない。

 

 

それは「圧倒的な自信」からくるほほ笑みでもあります。

社会への還元

DさんはSNSでつながった学生と一緒に自分のコレクションをオンラインで販売し、その収益を医療現場に寄付するという活動もしています。

 

「僕たちの活動はとても小規模だし、一流芸能人さんみたいに1千万円寄付しましたとか、1億円寄付しましたとか、そういうことはできないんですけれども、何か家にいながらでもできることをちょっとやっていきたいと思っています」

 

「やっぱりSNSはやっていた方がいいと思いますね。244万6000人の人にフォローしてもらった結果、いろんなことができるようになったんで。コロナになったら、プロジェクトをつくって、ちょっとでも社会に還元できることがあるだろうし、一人でもいいから何か助かるなら、やったほうがいい、やらないといけないとは思ってます」

 

心がけの素晴らしさに涙が出てきそうになります。

フォローする人が後を絶たないのも納得です。

 

ぼくはファッション業界にいるから思うのかもしれませんが、ファッションはお金がかかる趣味です。洋服にそこまでこだわりがなければ、清潔感を損なわない程度に買い替えていれば、そうお金はかかりません。ただ、趣味となれば話は別です。あれこれ欲しくなるだろうし、質も追い求めたくなってくるはず。すると当然、高価なものも候補に入ってくるので、お金もかかります。25歳の若者なんて、お金はあればあっただけ、自分のために使う人がほとんどではないでしょうか。お恥ずかしながら、自分が25歳の頃はそうでした。

 

でも、彼は違うのです。常に社会とのつながりを意識し、社会に還元するということを考えている。そして、プロジェクトを立ち上げ、行動に移している。番組中の発言には、言葉の端々に「自分と社会との関わり」を考える姿勢が常に感じられました。

 

「日本にいて世界とつながれる。そういったことって僕が高校生の時はなかったんで、僕はなんか素直にオモシロイなと思いますよね」

 

つながりを大切にし、この世界をおもしろがる。

 

物心がついた時から、つねに誰かとつながっていることが当たり前の世界に生まれてきたからこそ、持ち合わせている価値観なのかもしれません。

 

Z世代のDさん。

 

要チェックです。

 

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「コロナ×Z世代」 - ストーリーズ
“ネットライブの16歳のカリスマ”“245万人のフォロワーを持つ24歳”など、ネット時代の申し子「Z世代」。新型コロナ禍の下、伸びやかに活躍する彼らの姿を描く。 “ネットライブの16歳のカリスマ”“245万人のフォロワーを持つ24歳”“大学3年生で起業したベンチャー企業の社長”…。ネット時代の申し子「Z世代」と呼ばれる ...

 

 

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